ハシブトガラスとハシボソガラスの区別はできるようになりましたか?
慣れれば簡単(かんたん)ですね。そう思っているあなたに次の課題です。
実は、冬の但馬にはハシブトとハシボソの他(ほか)にもカラスがいるのです。
それは初冬になると大陸から渡ってくるカラスたちです。冬季限定、今しか見られないカラスたちです。
このカラスたちの名前はミヤマガラスとコクマルガラスです。昔は結構珍しいカラスでしたが、最近増えてきているのだそうです。寒さに負けずに外に出て観察するときっと見つかります。
ミヤマガラスは、開けた田んぼや畑で見られます。ミヤマガラスはよく大きな群れを作ります。カラスの群れを見つけたらくちばしをしっかりと観察しましょう。ハシボソガラスと似ていますが、くちばしの基部が白かったらミヤマガラスです。でも、ミヤマガラスも若い頃(ころ)はこの部分に黒い毛が生えているので区別が難(むずか)しいです。鳥の初心者の私はそんなときはきっぱりあきらめます。まあそのうち分かるようになると思っています。
コクマルガラスは、数が少ない小さなカラスです。ハトくらいの大きさです。暗色型と淡色型(たんしょくがた)がいます。暗色型はほかのカラスたちと同じで黒一色ですが、淡色型は、白い部分があります。一目で分かる姿(すがた)です。コクマルガラスは、ミヤマガラスの群れの中にいることがよくあります。カラスの群れの中に白い部分のあるハトくらいの鳥がいたらコクマルガラスかなと思えばいいでしょう。暗色型も慣れてきたら分かるでしょう、きっと。
さあ、みなさんの健闘(けんとう)を祈(いの)ります。
写真は高橋信さんにお借りしました。