タマキクラゲ
膠質菌類 キクラゲ目 ヒメキクラゲ科 ヒメキクラゲ属
枯れ木の枝に、3cmほどの円くてみずみずしいゼリー状の物体が列を成すように盛大に発生している。タマキクラゲである。
黄褐色から赤褐色のキノコで、乾燥すると収縮して薄い膜状になるが、水を含むとゼラチン質の座布団状から球状に膨らむ。
このキノコ、かすかに心地よいキノコ臭を放っており、プリンプリンして美味しそうである。キクラゲの仲間に毒は報告されていないはずなので、さっと湯をくぐらせてポン酢で食してみたが、中華料理に使われるキクラゲのようなこりこりとした食感はなく、柔らかくねっとりとした感じで、どちらかというと美味しいというものではなかった。ゼリーとして黒糖蜜をかけて食べると美味しいという情報もあったが、残念ながらあとから聞いた話であった。