リョウブ リョウブ科
7月30日(日)にコウノトリの郷(さと)公園内の里山で観察会をしました。
子どもたちが相手の観察会なので、どうしても虫が主役になります。まあ、花も少ない季節ですし仕方がないかなとも思います。そんな中、花を咲(さ)かせていたのがこの植物です。リョウブという名前の植物です。
リョウブは、漢名(中国での名前)の令法(「りょうぼう」と読む)からできた名前だと言われています。昔、この植物を取って、保存(ほぞん)しておきなさいという令法(命じる法律;ほうりつ)があったのだそうです。
では、何のために保存したのでしょうか? 食べるためです。リョウブは春に若葉(わかば)を食べることができます。また、葉を蒸(む)して乾燥(かんそう)させると保存することもできます。でもいつも食べるわけではありません。
リョウブを食べるのはどんな時かというと、食べ物がない時です。天候が悪くてお米などが収穫(しゅうかく)できないと人々は飢(う)えてしまいます。ひどい時を飢饉(ききん)といいます。こんな時にリョウブを利用したのです。こんな非常事態に食べる植物を救荒(きゅうこう)植物といいます。リョウブは救荒植物の代表のような植物です。
花にモンキアゲハがやって来ました。捕(つか)まえようとしたけど逃(に)げました。
幹はつるつるです。でもこれはひどすぎます。シカが、はがしたのでしょうか?