香美町の小学校4年生の方から質問が来ました。
「但馬には大きいゲンゴロウはどこらへんにすんでます。
お父さんは小さい頃(ころ)にいっぱい見たみたいですけど。
どこにいるか教えてください。お願いします。」
というご質問です。
ゲンゴロウ
大きいゲンゴロウというのは、きっと本物のゲンゴロウ(区別するためにナミゲンゴロウと呼(よ)んだりもします)のことだと思いますが、残念なことに但馬には、もうほとんど生き残っていません。このあたりを探(さが)せばおそらく見つかるだろうという場所がありますが、絶滅(ぜつめつ)の危険(きけん)があるのでお答えすることはできません。ですから、もし見つけてもその場所は秘密(ひみつ)にしておいてくださいね。
ゲンゴロウよりは少し小さなクロゲンゴロウは、まだまだ各地にいます。探してみてください。お隣(となり)の京都府ではクロゲンゴロウは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)です。そのクロゲンゴロウがたくさんいるのですから、ちょっと人間が手助けをすれば、ゲンゴロウが復活できるだけの潜在力(せんざいりょく)が但馬の自然にはあると思います。コウノトリの次にはゲンゴロウも復活させたいですね。
コウノトリ市民研究所は、これまでに数回、豊岡盆地(ぼんち)を中心にしてゲンゴロウとタガメの調査を行いました。しかし、1頭も発見できていません。旧の豊岡市で一番最近に採集されたゲンゴロウの標本は、今から30年以上前のものです。旧の豊岡市とその周辺の町にすんでいたゲンゴロウとタガメはすでに絶滅してしまった可能性が高いと思います。
旧の豊岡市からは、ゲンゴロウだけでなくコガタノゲンゴロウやスジゲンゴロウなども姿(すがた)を消しています。
コガタノゲンゴロウ
スジゲンゴロウ
みなさまからのご質問を待っています。