河畔林
河畔林(かはんりん)は、河辺林(かへんりん、かわべりん)ともよばれます。漢字の意味そのままで、川に接するように川のすぐ横できる、川に平行に帯状に広がる林です。
多くの川では、河畔林は洪水(こうずい)の流れをさまたげるなどの理由で伐(き)られてしまっています。ですから円山川のように大規模(だいきぼ)な河畔林が残っている川は多くありません。近畿地方では、琵琶湖周辺などとならんで、有数の規模のものです。
円山川の河畔林は、豊岡市に集中的に残っています。日高町宵田(よいだ)付近から豊岡市土渕(ひじうち)にかけて大小の規模の林が続いています。
円山川最大の河畔林は、上郷にあり、長さ約1km、最も広いところは幅が100mあります。野々庄から西芝にかけて次に大きな林があります。
多くの生きものたちが暮らす河畔林ですが、景観的にもすぐれていて、春の新緑、秋の紅葉(こうよう)は毎日のように色合いが変わって、見る人の目を楽しませてくれます。また、冬の時期、着雪が朝日にかがやく姿(すがた)は見事で、上郷橋の上にはカメラを持った人がたくさん集まります。