アリアケスミレ
スミレはたくさんの種類があって見分けるのは簡単(かんたん)ではありません。
でも白い花を咲(さ)かせる仲間は限られています。
高い山以外で白い花のスミレを見かけたらまず間違(まちが)いなくアリアケスミレです。
田んぼのあぜ、畑のすみの方、道の路肩(ろかた)などいろいろな場所に生えています。コンクリートの裂(さ)け目に生えることもあります。
花は4月~5月くらいに咲きます。花は白色ですが、多くの場合たてに紫(むらさき)の筋(すじ)が入ります。中にはこの紫の筋がなくて完全に白いもの、紫の筋が濃(こ)くて離(はな)れてみると紫に見えるものまであります。
白から紫までの花を並(なら)べてみると、グラデーションのように花の色が変化します。この変化が「有明(ありあけ)の空」の色の変化のようなのでアリアケスミレなのだそうです。
茎(くき)がなくて、葉が直接地面から出ているスミレがあれば、まずこのアリアケスミレです。
但馬の高い山には、ホソバシロスミレという同じようなスミレがありますが、アリアケスミレを見慣れておくと簡単に区別できます。
花のない時期にはスミレなどとの区別はむずかしいです。花の時期に見つけてみましょう。