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フクロウも恋の季節

春が近づくと、鳥たちはいっせいにソワソワしだします。繁殖(はんしょく)シーズンをむかえるためです。豊岡盆地の人工巣塔(じんこうすとう)ではコウノトリが卵を抱いていますが、新しいヒナのたんじょうが待ちどおしいです。
1月の終わり、円山川(まるやまがわ)の河原(かわら)で1羽のフクロウとであいました。フクロウはおもに夜活動しますので、昼間の観察はめずらしいことです。

フクロウの頭はとても大きく、頭巾(ずきん)をかぶったようにモッコリとしています。その大きな頭は真後(まうしろ)まで回り、右に左にグルグルまわしながらようすをうかがっています。
フクロウの顔が平らになっているのは、音を集めるためです。夜活動するために、視力(しりょく)と聴力(ちょうりょく)を発達させました。雪の下で活動するネズミのありかさえ、人には聞こえないネズミの声を聞き取って、雪の上からみごとにつかまえることができます。
このフクロウも恋の季節をむかえています。森のちかくでは、「ゴロスケホッホ」というフクロウの鳴き声をよく聞くようになりました。フクロウの巣は大きな木にあいた「ほら穴」です。神社の森にも、フクロウの巣となる木が多くあります。
夜、そんな森の近くを通りがかることがあったら、ちょっと耳をそばだててみましょう。「ゴロスケホッホ」が聞こえてくるかもしれませんよ。
さて、写真集「フクロウ」で有名な写真家の宮崎学(みやざきまなぶ)さんの講演会が2月21日(土)、豊岡市の地場産ビルで開催されます。フクロウのお話も聞けるかもしれません。ぜひ聞きにきてください。くわしい情報はこのパンフレットを見てください。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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