ギフチョウの季節がやってきた。今年は3月の下旬、4月の初めには姿を見せるだろう。早春の一時期だけに現われる原始的なアゲハチョウ。春の女神といわれる清楚な姿。一度は出会いたいチョウだ。
各地で絶滅の危機にあり、めったに出会えないと思われがちだが、但馬では人里近くに、かなり普通に生息している。しかし、油断せずモニタリングが必要だ。
ギフチョウの仲間は、中国、朝鮮半島などの東アジアに生息し、日本にはギフチョウとヒメギフチョウの2種類がいる。
幼虫はカンアオイ類を食べ、成虫はミツバツツジなどで吸密する。但馬では少ないが、カタクリはギフチョウの吸蜜植物として有名。人の手が入った明るい里山が生息には最適。