シロオニタケ (ハラタケ目テングタケ科テングタケ属)
Amanita virgineoides Bas
(白鬼茸)
夏から秋にかけて、広葉樹林の地上によく見られる。
大型のキノコ。傘、柄にいぼいぼが沢山あり、特徴的である。つばはマント型で大きく脱落しやすい。つぼは見られず、いぼいぼ状の鱗片となって付着している。
幼菌のときはこけしのような形をしているが、いぼいぼが鬼の角のようであるといわれるとそう見えないこともない。かさが半球形からやがて水平に開く。
猛毒菌の多いテングタケ科テングタケ属のキノコであるが、毒成分ははっきりしていないようだ。昔の図鑑では食毒不明とされているものもあるし、おそらく無毒菌であろうとか、湯でこぼせば食べられるという説もあるとか、かなりいい加減なことが書いてある。
「日本の毒きのこ」(学研)によると、毒成分は不明で胃腸系及び神経系の中毒を起こすとなっている。テングタケ属の白色ということで、ドクツルタケなど致命的キノコと近縁なこともあり、絶対に食べないほうが良いが、これだけ生えているのだから、致命的な毒菌であれば必ず犠牲者が記録に残ると思うので、おそらく、それほど深刻なキノコではないのではないかと思われる。
白鬼茸:白い鬼の角のようないぼを着けたきのこ
豊岡市では里山、広葉樹林で普通に見られる。