このヒサマツミドリシジミは以前は蝶愛好家の憧れの的でした。
近年は新しい産地が発見されていますが、非常に局地的で、今でも多くの愛好家に狙われています。
豊岡市周辺には2箇所の有名なポイントがあり、シーズンには蝶より採集者の方が多いような状況です。
神戸・大阪はもちろん、東京・横浜・千葉、広島・山口など、全国から採集者がやってきます。
採集のほうが撮影より圧倒的に手っ取り早いので、悔しい思いをしてばかりです。
この蝶の特徴は後翅の白い帯が他のミドリシジミ類と異なり、V字になるところです。
表面の緑色は金緑色に輝き、非常に綺麗です。
オスを見る機会は多いのですが、メスにはなかなかベテランでも会えないそうです。しかし、幸運にも今年撮影することができました。表面は残念ながら撮れませんでした。
ヒサマツミドリシジミ メス
この貴重な蝶が、乱獲により絶滅することを心配しています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 友田達也