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砂浜には欠かせないハマゴウ 

ハマゴウ クマツヅラ科

海岸に生える植物の種類は、海辺がどんなものでできているかでほぼ決まります。
 海辺が砂や石でできていれば砂礫浜海岸、泥でできていれば泥浜海岸、岩石でできていれば岩石海岸と呼ばれ、それぞれ砂浜植生、塩沼地植生、崖地植生と呼ばれる植物たちが生育します。但馬海岸には岩石海岸が最も多く、砂や石ころでできた砂礫海岸が所々にあり、泥でできた海岸は見られません。

ハマゴウは、砂浜植物です。砂地の上に生育します。石ころでできた海岸でも砂地があると小規模な群落が見られます。規模の大きな砂浜は海水浴場として利用されてきているので、ハマゴウの生育できる範囲は限られていますが、それでも但馬海岸にはかなり大きな群落も見られます。
 海からの距離に応じて帯状に植物の姿や種類が変わっていきます。波打ち際には何も生えません。その少し奥側には一年草が生えます。次のゾーンには多年草が生えます。その次のゾーンには多年草と共に低木が生えます。ハマゴウはこの位置に生える植物です。さらに奥になるとクロマツなどの背が高くなる樹木が出てきますが、ハマゴウはそのあたりまでを生育場所にします。

ハマゴウは地面をはうようにして砂浜を広がります。砂の上を広がって行くように見えるのは枝です。枝はもちろん幹から出ていますが、この幹は見つけにくいです。砂の中に隠れていることがよくあります。多くの樹と違って、ハマゴウの幹は立ち上がらず、地上をはっていたり地中をはっていたりします。幹は意外と太くて、これを見るとハマゴウは樹木だと納得できます。

ハマゴウには全体に独特な香りがあります。花は実には特に芳香があります。ハマゴウの名前は浜香からきたという説もあります。
 香りの成分を利用するのでしょう、線香や薬草としても使われる植物です。

ハマゴウは夏から秋にかけて唇のような形の紫色も美しい花を咲かせます。

ハマゴウは砂浜では最も普通な植物の一つです。ハマゴウは砂浜らしさを感じさせてくれる植物です。この当たり前の植物がいつまでも生育し続ける但馬の海岸であってほしいと思います。

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