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ツグミ:里の冬を代表する鳥

年によって柿の成り具合が違いますが、今年の秋は本当に沢山の柿が実りました。あちこちで、たわわに実を付けた柿の木を目にします。
その柿の実を求めて鳥が集まってきます。カラス、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロなどに加えて、今年はツグミが沢山付いています。ツグミは冬鳥として秋に渡ってきますが、渡りの数は年によってかなり変化が見られます。昨冬はまったくといってよいほど、ツグミやその仲間の姿を見ませんでした。今年は早い時期から、たくさんのツグミを見かけます。

ツグミの姿は決して派手ではありませんが、スマートなシルエットを持っています。茶色い背中と白いお腹のコントラストが特徴で、鋭い声で「キキキ」と短く鳴く声が印象的です。鳴き声を覚えると、声だけでツグミの存在がわかるようになります。

秋の実りの頃は、果実を食べる場面を目撃すことが多いツグミも、冬になるとウルシの仲間の実を食べたり、農地の土の中からミミズや虫を探して食べます。

ツグミの群れをよく観察すると、この写真のような腹の赤いツグミを見つけることがあります。ツグミの亜種でハチジョウツグミといいます。腹模様を八丈織に見立てた命名とか。ちょっと珍しいツグミなので、見つけると嬉しくなります。

春が近づくにつれ、ツグミはコントラストのはっきりした綺麗な羽根色に変わります。繁殖シーズンを迎えたのです。この頃になるとオスのツグミはしきりに囀るようになります。複雑なフレーズですが、高く美しい歌声です。こうしてペアを見つけると、仲間同士で北の繁殖地へと旅立ってゆきます。
ツグミは冬鳥の中でも春遅くまで越冬地に留まります。5月のゴールデンウィークを過ぎても見かけることがあり、冬鳥のツグミと、南から帰ってくる夏鳥とが一緒に観察できる時期がしばらく続きます。
里の冬鳥の中で最も普通で身近な存在であるツグミに、ときどき目を向けてみましょう。意外な行動や発見があるかもしれません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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