ススキがやや盛りを越えた鉢伏高原にキク科の花が咲き乱れていました。
鉢伏高原に咲くキク科の花の中で、いえ、全ての花の中で、圧倒的多数は、ノコンギクです。
高原に向かう道路沿いには、ヨメナの仲間やケシロヨメナなど他の野菊がありましたが、高原にあったのはノコンギクでした。
花の色は白から淡い紺です。ノコンギクの中にはコンギクと呼ばれる濃紺のタイプもありますが今日は出会いませんでした。手前は青が強くて、その先は白です。
つぼみは青が強くて、花が開くと白くなります。
今日出会った中で最も青が強いグループです。
花びらのようなもの一つが一個の花です。これらが集まって一輪の花のようになります。種子のところから冠毛と呼ばれる毛が生えています。この毛の有無がヨメナの仲間との区別点になります。
ちょっと分かりにくいですが、3種類のキク科の花が咲いています。
中央左の黄色っぽいところ(花が終わりかけている)は、ゴマナです。その上の方の白はノコンギクです。左手前にサワヒヨドリが咲いています。
サワヒヨドリ、ゴマナ、アザミの仲間にアサギマダラがやって来ました。
アキノキリンソウ
ノコンギクの中にオタカラコウが咲いています。
オタカラコウは山の中だとなかなか見られない植物になってきています。山の中だとシカに食べられてしまうのです。鉢伏高原は人が多いので食べられずに開花できるのです。
サワヒヨドリ。白い花とピンクの花です。
ゴマナ。条件がよいと人の背丈くらいにもなりますが、ここにはこんな大きなものはありません。
アザミに仲間。私には種名が分かりません。アザミは非常に種類が多い上に区別するのが難しいのです。私でも何とか分かるホッコクアザミはすでに花の時期を終えていました。
その他にもブタナ、コウゾリナ、イワニガナ、ヨモギ、オトコヨモギ、ヒメジョオンなどの花も撮影しましたが、ここには載せません。
鉢伏高原のほんの入り口を数時間歩いてこんな感じです。高丸山や鉢伏山まで登るとさらにいろいろな植物に出会えるのでしょうが、それは次回のお楽しみとしたいと思います。