ニホンイシガメ カメ目 バタグールガメ科
このカメは山沿いの小川でよく姿を見ます。平地よりも主に山間部の水辺に生息しています。日本の在来種ですが、水質悪化や河川改修などにより残念ながら近年は数が減りつつあります。
体の特徴は、背中側の甲羅は黄色がかった色をしており、腹側は黒いです。また、甲羅の後ろ側がギザギザの鋸歯状になっています。昔はこのカメの幼体をゼニガメと呼び、ペットとして販売されていたようですが、最近ゼニガメとして販売されているのはクサガメの幼体がほとんどだそうです。
雑食性で、水生動物や、その死体、植物など様々なものを食べます。
山道で出会った個体。渓流沿いを歩いていました。
幼体「ゼニガメ」です。近年、飼いきれなくなったペットの外来種のカメが野外に放され、在来種のカメが追いやられて減少しています。安易な気持ちでペットを飼うことは避けなければなりません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也