今年の田植はずいぶん遅く行なわれました。聞くとろこによると、8月の猛暑の影響をできるだけ減らすための措置だとか。田んぼに水が入る時期が遅れたことで、シギやチドリといった渡り鳥たちの休憩場所を提供することが出来ませんでした。
代掻きのトラクターに付いて回っているのはアマサギです。もともと、アフリカのサバンナに生息していて、大型哺乳類の後を追いかけながら、飛び出してくる虫を捕まえているサギの仲間です。
ウシが農耕の道具だったころは、ウシの後を追いかけていたアマサギは、いまではトラクターを追いかけます。自分に危害を与えないとわかると、どんどん大胆に行動してきます。代掻きで出てきた土中の虫を、喜んで食べています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信