テングコウモリ コウモリ目 ヒナコウモリ科
コウモリの仲間は種類が多く、日本に生息している哺乳類(クジラ・アザラシ類を除く)のうち、三分の一はコウモリの仲間です。このテングコウモリは名前のとおり、鼻先は少し伸びています。色は灰褐色に銀色の毛が混じります。昼間は大木の樹洞や洞穴内を隠れ家にしており、夜になると外へ出て昆虫類を捕食します。
但馬ではテングコウモリの正式な記録は見られません。撮影場所に案内していただいた永井英司氏によれば、但馬での確認は今回で二例目、洞穴内での確認は初との事です。
頭部の拡大写真。名前の由来となっている伸びた鼻の形状が判ります。
このコウモリは豊岡市内の鉱山跡の廃坑で撮影しました。生息地の案内と種の同定は但馬のコウモリに詳しい永井英司氏にしていただきました。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也