冬になると繰り返すカラスの話題ですが、なかなか説明に適した写真が撮れないものです。
今回はうまく撮れましたので紹介します。
この写真に写っているカラス、ちょっと見ではみんな同じように見えますが、実は三種類のカラスが混じっているのです。
左の2羽がハシブトガラス、その右にいるのがハシボソガラス、その右の電柱のてっぺんにいるのがハシブトガラス。そして、右の2羽が冬の渡り鳥、ミヤマガラスです。
ミヤマガラスは冬の間しか観察できません。在来のハシブトガラスとハシボソガラスとはくちばしを見れば違いがよく分かります。ミヤマガラスのくちばしは円錐形でまっすぐ伸び、白っぽい色をしています。
ミヤマガラスは大きな群れを作って行動します。その群れをよく観察してみましょう。パンダガラスこと、小さなコクマルガラスが混じっていることがあります。見つけると嬉しい、白黒の可愛いカラスです。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信