シマドジョウ コイ目 ドジョウ科
「ドジョウ」と聞くと、多くの方が田んぼや沼の泥の中に潜っている姿を想像されるかもしれません。しかし、日本に生息しているドジョウ科の魚たちは、砂底や砂れき底に暮らしているものの方が多いです。このシマドジョウという魚は名前の通り、縞模様があります。田んぼや沼ではなく、砂底や砂れき底の川に生息しています。水の澄んだ中流域でよく見ます。意外に思われるかもしれませんが、シマドジョウだけでなくドジョウも水の澄んでいる中流域で姿を見ることがあります。
これら3枚の画像を見ると、3匹とも縞模様のパターンが違うのが分かります。体の縞模様は地域や個体によって変異があります。また、地域によっては亜種に分かれると考えられています。よく似た種でスジシマドジョウと呼ばれるものがおり、隣の京都府丹後地方には、丹後地方だけにしか分布していないタンゴスジシマドジョウが生息しています。シマドジョウも今後、何種類かに分けられるかもしれません。
このような砂底や砂れき底の川に住んでいます。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也