ミズゴケノハナ ハラタケ目ヌメリガサ科アカヤマタケ属
水苔ノ花 (Hygrocybe coccineocrenata)
渓流の近く、湿ったところのミズゴケの中から、美しい朱色のごく小さなキノコが顔を出している。ミズゴケの緑の中に、透きとおるような、蛍光しているような朱。森の妖精にふさわしい可憐さ。ミズゴケノハナ、きれいな和名である。
柄は2~5cm程度、傘は1~2cm程度。夏から秋にかけて、北半球一帯に分布している。近縁種にザラツキキヤマタケがあり、両者には様々な変異型もあり、種の境界・分類が難しいらしい。食菌としての価値はなく食毒不明。料理の飾りによさげである。