暖かい初冬のまま季節が進み、六方田んぼでは12月1日から始まった冬期堪水田にも、コハクチョウが降り立つ気配がありませんでした。12月25日クリスマスの朝、百合地巣塔そばの堪水田にようやく4羽のコハクチョウが飛来。
うち、2羽は翌日にはいなくなりましたが、残った2羽がそのまま越冬に入った様子です。
年が明けても暖冬が続きましたが、ようやく山に冠雪が見られるようになり、そんな背景の中、百合地巣塔で繁殖に入っているコウノトリペアとコハクチョウを一緒にカメラに収めました。
強い寒気団が南下し、平地でもまとまった雪となりました。シャーベット状の堪水田では、コハクチョウが苦労しながら水面下のクログワイの根を掘って食べています。コハクチョウの後ろを、新田小学校のこどもたちが、黄色い傘の列で集団登校してゆきます。
ようやく、冬の六方田んぼらしい景色になってきました。強い冬型が長く続けば、福井県や石川県で越冬しているコハクチョウたちが、餌を求めて南下してくるかもしれません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信