シマヘビ 有鱗目 ナミヘビ科
ようやく春らしくなってきました。昨日3月30日、今年初めてヘビを見ました。大きなシマヘビです。気温が高かったのでヘビたちもそろそろ動き始めたようです。ヘビと聞くと、「怖い」「気持ち悪い」といったイメージが多いかもしれませんが、日本に生息するヘビは性質がおとなしい種が多いです。が、このシマヘビは少し気が荒いようでして、うかつに触ろうとすると怒ってきます。ですが、毒はありません。
この個体は平均的な体色のシマヘビです。時々「カラスヘビ」と呼ばれる真っ黒な黒化型もいます。
ヤモリを除くトカゲの仲間には瞼がありますが、ヘビの仲間は瞼がありません。そのかわり眼は透明な鱗で覆われています。ヘビの眼をまじまじと眺めた方は少ないかもしれませんが、シマヘビは本州に住むヘビの中では鋭い目つきです。
ヘビの仲間はすべてが肉食です。シマヘビはトカゲ・カエル・ネズミ・小鳥などを食べますが、カエルを好んで食べるようです。そのためか、田んぼの近くでよく姿を見ます。ヘビが多い地域は、餌となる小動物がたくさん生息している豊かな自然環境と考えることができるかもしれません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也