ヌメリスギタケモドキ モエギタケ科 スギタケ属
滑杉茸擬 (Pholiota aurivella)
春~秋に広葉樹の立木・枯木に発生、木材腐朽菌。カサの径は5~12㎝程度、まれに15㎝以上になる。
カサは強い粘性を持つが、柄に粘性はない。近縁のヌメリスギタケは柄も粘性を帯びることで区別される。
カサに先の尖った鱗片が見られ、中心部よりも外側に多い。幼菌時にははっきりしているが、成熟とともに目立たなくなる。ツバは不完全で消失しやすい。
同じスギタケ属で、同じく古木に発生するスギタケ、スギタケモドキ、地上に発生するツチスギタケとよく似た仲間が多く、前2者は昔は食菌とされていたが中毒報告もあり現在は毒菌とされる。また、ツチスギタケは明確な毒菌とされている。分類がはっきりせず中間型とかもあるようで、さらに人によっては当たる場合もあるなど、難しい仲間であるが、ぬめりがあれば、ほぼ大丈夫のようである。
ナメコと同属でもあり、ぬめりが強く味、歯ごたえともに良好。多収も期待でき良菌と思う。