吟行で円通寺の紫陽花を見に行きました。色とりどりの紫陽花が折からの雨にいっそう風情を増しています。境内を散策しながらふとこんなことを思いました。一雨ごとに色を変えてゆく紫陽花、別名七変化といわれる紫陽花でさえ紫陽花は紫陽花、決して薔薇にはなれない。どうしても変えられない本質があり、そしてその本質がこんなに豊かな紫陽花の色を生みだす。人はそれぞれその人にしかない個性を持ちその個性こそが人を輝かす。ないものねだりをせずもう一度自分を見つめなおしてみよう!着物の裾模様のような紫陽花の寺でそんなことを考えていました。