秋、好天の一日但馬の文化歴史を訪ね歩きました。先ず香美町村岡区八井谷の古老に約120年前に描かれた地区絵地図を見せていただき当時の暮らし、交流等を聴きました。更に旧村岡町と旧関宮町を結ぶ「八井谷峠」を歩き積雪、遭難等当時の苦難状況をお話くださいました。現在の但馬トンネル通行からは想像出来ない歴史を秘めた峠です。
大野峠を越えて旧関宮町葛畑には、昭和43年国の重要有形民族文化財に指定された萱葺きの農村歌舞伎舞台「葛畑座」があります。400年前から演じられ、地区男性のみで演目構成される歴史と人情が息づく但馬の文化財ですね。円形舞台の地下(奈落と言う)仕掛けには裏方の秘密を見た感じです。
手造りの舞台装置は見事と感嘆、「ブドウ棚」と言う背景、10枚の襖が一瞬に替わる「田楽返し」で奥にある遠景を見せる仕掛け。40戸余の地区で護る「葛畑座」よいつまでも,と拍手です!