24日に行われた生野町黒川での「秋の野鳥観察会」に、20名近くの方が集まりました。
今回は山に入らず、鳥の標識調査の様子を見せていただきました。
日本鳥類標識協会の脇坂先生が仕掛けておられたかすみ網を見に行きます。
かすみ網は鳥の種類に関係なく一網打尽に捕獲してしまうため、特別な許可を持つ者以外の使用が固く禁じられているものです。
許可された調査中の旗を立てていなければ密猟として罰せられます。
この時間には鳥は掛かっていませんでしたが、早朝に2羽捕まったとのことで、実際に足環を付ける様子を見せていただきました。
鳥袋と呼ばれる布袋から出て来たのは、何とも愛らしいホオジロです。
優しく握られていると、暴れることもなく大人しくしています。
小さな小さなアルミの足環には標識協会の名と登録数字が刻まれていて、専用のペンチで簡単に装着できます。
足環の大きさは体重の何%以下と決められていて、鳥の行動に支障の無いようにするのだとか。
偶然にもホオジロのオスとメスが一羽ずつ捕まったので、その違いを間近で見せていただけました。
色々な羽の名前や役割などを実際の鳥で説明されるので、とても解りやすく覚えることも出来ます。
橋の上から放鳥するとあっという間に飛び立って林の中に消えていきました。
雨も降ってきたので、ホールに入って野鳥についてのお勉強です。
オスメスで区別のつかない地味な羽根をしている鳥は夫婦で子育てをするが、求愛のために派手な色をしているオスは子育てをしない鳥が多いのだとか。
羽根の色が目立つと天敵に襲われやすいので、子育てに参加するオスも地味な色なのです。
実物大の野鳥を作ってみよう!ということで、小さなマガモの図を中心に置き、すべてのサイズを5倍にしていき、大きな姿を描いていきます。
図鑑を見ながら実際の鳥に近い色を塗っていくんですが、鳥の羽根の色って難しいですね。
グリーンなのかブルーなのか、羽の方向はどっちなのか?みなさん真剣に塗り絵をされています。
出来上がったマガモは思っていたよりも大きく立派な姿。
分かりにくいカモの仲間の見分け方なども教えてもらいました。
何よりビックリしたのは、鳥たちのほとんどが毎年羽根が生え替わっているということ。
みなさん「へ~ぇ!」でした。
子供の頃、山でキジのキレイな羽根を拾ったことがあります。
死んじゃったと思ってましたが、生え替わって抜けてただけだったんだ。
みなさん知っていましたか?