7月17日、朝来市和田山町寺内で、江戸時代から約400年間にわたり、踊り継がれてきた、
兵庫県の無形民俗文化財に指定されている寺内ざんざか踊りが奉納されました。
天下泰平・五穀豊穣・子孫繁栄を願って、寺内の佐伎都比古阿流知命神社(山王神社)で奉納される
太鼓踊りの神楽です。「ザンザカザットウ」の唄に合わせて太鼓を打ち鳴らすことから、
雨乞い神事ともされています。
踊りは、山王権現の遣いである猿にふんした13人の踊り手が、輪を作って太鼓を打ち鳴らしながら踊る
「側踊り」、輪の中で踊り全般の指揮をとる2人の「新発意(しんぼし)」、
輪の中央で太陽と月に見立てて飾り付けられた高さ4mの「しない」を背負い、それをぶつけあい、
からめあいながら踊る2人の「中踊り」で構成されます。
ざんざかの名は「ザンザカザットウ、ザンザカザットウ」という囃子や太鼓の音からきたものだと
伝えられています。
ざんざか踊りはこれからも但馬各地で奉納されます。
※九鹿ざんざか踊り(養父市八鹿町九鹿日枝神社)10月第3日曜日
※大杉ざんざこ踊(養父市大屋町大杉二宮神社)8月16日
※若杉ざんざこ踊(養父市大屋町若杉三社神社)8月16日
※久谷ざんざか踊り(美方郡新温泉町久谷八幡神社)9月15日
但馬が誇る民俗芸能です。