但馬の国新温泉町居組と因幡鳥取を結ぶ七坂八峠には江戸時代から明治まで利用された但馬因幡浜街道があった事が古文書に記されています。
今回郷土史家と探索しながら歩いてみました。
古道はかなりな道幅があり山を越える稜線には切り通しと言うカットがあり状態が良く解ります。
古道は一旦「免良湾ーめらわん」と呼ばれる海辺に下ります。この湾には僅かの平地もあり過っては鰯の加工所もあったとのことです。
また一時原子力発電所の建設候補地になっていましたが反対運動で現在の美しい湾が残っています。
古道を歩くと時々過去の歴史を物語る「塚」に出会います。草むらに埋もれ参る人も無く現在の喧騒からも忘れ去られています。
ナタ、ノコギリで薮を払いながら3,5時間 但馬の国と因幡の国境にたどり着きました。
境杭の右側が因幡鳥取、左側は但馬浜坂、古文書に難所牛馬不通と書かれている古道も此処までです。
この国境には昭和40年代まで一本松の大木があり船舶の目印にもなっていましたが惜しくも枯れ、その大きな株が新温泉役場に展示されています。