7月21日、朝来市和田山町寺内で、江戸時代の元和年間(1615~1624)から欠かすことなく踊り継がれてきたと伝えられ、
兵庫県の無形民俗文化財に指定されている ざんざか踊り が今年も奉納されました。
佐伎都比古阿流知命神社(山王神社)で奉納される太鼓踊りの神楽です。
「ザンザカザットウ」の唄に合わせて太鼓を打ち鳴らすことから、雨乞い神事ともされています。
踊りは、山王権現の遣いである猿にふんした10人の踊り手が、輪を作って太鼓を打ち鳴らしながら踊る「側踊り」、
輪の中で踊り全般の指揮をとる2人の「新発意(しんぼし)」、輪の中央で太陽と月に見立てて飾り付けられた高さ4mの「しない」を背負い、
それをぶつけあい、からめあいながら踊る2人の「中踊り」で構成されます。
光福寺境内でも奉納されます。踊り手が趣向をこらした風流な装いをして、太鼓を打ちながら踊るもので、
ざんざかの名は「ザンザカザットウ、ザンザカザットウ」という囃子や太鼓の音からきたものだと伝えられている。
動画で踊りの一部をご覧ください
毎年7月の第3日曜日に奉納されます。この時季は蒸し暑く踊る人は大変、特に中踊りの2人はご苦労様です。
但馬には、若杉、大杉、九鹿、久谷でも同様の踊りがあります。後世に継承したい伝統芸能ですね。