1月9日、養父市別宮、年の初めに綱引きをして、豊作・無病息災を祈願する八幡神社の祭礼。
大綱は大きな2本のケヤキの木に飾るように結びつけ、カリマタの方からくる悪魔を鎮めるとされている。
まず、朝からわらを各戸持ち寄りして、小さな束を作る。150年は続いていると思われる伝統行事。
綱打ちは二つ組を6m+三つ組を6m+二つ組を6mの長さ18mに仕上げる。 初めの二つ組をねじりあげる。
小さく束ねたわらをつぎ足しながら、三つ組をねじりあげる。 三ッ組の太さ約30cm。
綱打ち18m、重さ70~80kgの大綱が出来たら神事を行う。 次にお綱屋敷まで男衆が担いで運ぶ。
上と下地区に別れ、村中で綱引き、7回勝負、最後に上地区が勝ち、その年は豊作になるとされている。
綱引きの後、カンザキの岡まで運び、大きな2本のケヤキの木に掛けて飾りつける。
別宮は鉢伏山山腹の標高680m前後にある集落、別宮という地名には「別の宮」という特別な意味がある。
それは、京都府八幡市にある石清水八幡宮の別の宮という意味。 別宮の八幡神社は熊次別宮と言う。
別宮集落は以前は60軒ほどあったが今は43軒ほどに減っているそうです。
最近はコンバインで稲刈りをするので、わらの確保のため稲刈り鎌で刈り取るとのこと。
上地区が4勝3敗で勝つのは、別宮の棚田等良い田が上地区にあるためと区長さんが話してくれました。
豊岡「おまつり探検隊 但馬民俗芸能応援隊」のみなさん8名、その中にふるさと特派員“ばたやん”も来ていました。