村の有志から 「庚申塔のお堂を新しいものに取り替えるので来てちょうだい」という連絡をもらい立ち会ってきました。そう言えば今にも朽ちて壊れそうになっていました。経過は承知していませんが、我が村に関連ある出石のTさんという方から寄付をいただいたとのこと。
造られたのは明治37年(1904年)、右銘文・明治丗七年 左銘文・十月十五日 およそ112年前の造立です。
まず石像を退避させ古いお堂を取り除き、新しいものを設置する。という当たり前の手順ですが、石像は結構重い上に新しいお堂は栗や松を使ったもので相当重量がある。力のない年寄りの私の出番ではありません。
無事に取り替え修了です。
この庚申塔ですが、道の辻や寺社やお墓の入口などにひっそりと置かれあまり目立ちません。あまり知識はありませんが、十千と十二支の組み合わせでの年や日を使う庚(かのえ)申(さる)に当たる日を庚申の日とし、庚申信仰が始まったとの事。お供えして延命長寿を祈るとのことです。
そのつもりで道を歩けば結構たくさんの庚申塔があり、但東町には確認されているだけでも石造りが76基、文字塔が1基の77基あるらしいです。自宅近くにある庚申塔です。
佐々木神社近くにある但東町指定文化財の庚申塔は、寛政6年5月(1794年)の造立。
平成11年4月にまとめられた 「但東の庚申塔」を参考にさせていただきました。