但馬を南北にわたる、粟鹿神社・養父神社・出石神社・小田井神社・絹巻神社は但馬を代表する
この五の主要神社を総称して「但馬五社明神」という。初詣に五社巡りをすると、縁起が良いとされている。
粟鹿神社
祭神は、阿米弥佐利命(あべのみさりのみこと)ついで日子座御王命(ひこいますおおきみのみこと)
が、主祀神で、その他諸々の神々を祀る。但馬一宮と呼ばれていたこともある。延善式に定める明神大社。古来より朝廷の尊崇があり、篤く約600年に国家大難に際し四度勅使が派遣されそのご加護として勅使門が建てられたと言われている。
養父神社
祭神は、農業・養蚕・牛馬の神、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)を始め、大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこのみこと)・谿羽道命(たにはみちぬしのみこと)・
船帆足尼命(ふなほそこねのみこと)の五柱が祀ってあります。但馬の式内大社131社131座の
代表格で但馬の三宮、江戸時代は養父大明神と呼ばれ、標高372mの弥高山の山頂には、上神、
中腹には中神、現在地には、下神が祀られています。
出石神社
祭神は、但馬開発の祖神のひとり天日搶命(あめのひぼこのみこと)を祀り、古代に天日搶命が持ち帰ったという八種神宝(やくさのかんだから)を祀ってあります。日本木紀略には、但馬一の霊社としてその名が記されています。但馬一宮と言われ「いっきゅうさん」の愛称で親しれています。
小田井神社
祭神は、国作大辰己貴命(くにつくりおおなむちのみこと)を祀ってあります。明治六年頃までは、
名神大社と重浪神社を併祀しており「小田井神社」呼ばれています。
絹巻神社
祭神は、天火明命(あまのほあかりのみこと)・天衣織女命(あまのいおりめのみこと)・
海部直命(あまべのあたりのみこと)を祀っております。円山川とほぼ並行して南北に境内の
絹巻山は、火山岩の肌が絹織反物を積み上げた風景からといわれています。