生野町白口にある白綾の瀧で不動明王祠の寄進と、瀧見堂の改修お披露目、散策道にある橋の付け替えの渡り初めがありました。
白口地区はとても狭い谷間の小さな集落ですが、生野鉱山全盛期に「白口千軒」と言われるほど家が建ち並び大勢の人が鉱山で働いていたそうです。
閉山後は出て行く家が多くなり、今では3軒だけ3人の住民になってしまいました。
瀧には享保20年(1735)寄進の不動明王が祭ってありますが、参道や瀧見堂も手入れが出来ず荒れていました。
町内の若者が何とかしたいと立ち上がり世話役となって、長い時間と多くの人の協力を得てコツコツ整備を進めて今日のお披露目となりました。
整備された雪道を踏みしめながら歩いた先に現れる、白く輝く瀧。
紅葉の季節も美しいですが、冬にしか見る事の出来ない荘厳な姿に感動です。
参道入口の看板も新調。
谷に架かる崩れた丸太の橋を撤去し、鉄製の頑丈な橋に付け替えてあります。
側面のH鋼には生野を訪れた外国の方々のサインが入っています。
気をつけて覗いてみてください。
瀧の横の不動明王の祠を白口共栄組合が寄進。
床が腐って抜けていた瀧見堂も復活してゆっくり休憩できるようになりました。
瀧見堂には今回の整備に関わった方の名前が掲げてあります。
”語らいの赤いベンチ”も寄進されました。みなさん何を語らいますか?
町内や市外からも手伝った方々が13名も集まり賑やかなお披露目の後は、白口公民館で地区の方からぜんざいの振る舞いで冷えた身体を温めていただきました。
3人の住民の方から昔の話しを聞きながらしばし団らん。
いつもはひっそりとした山里に笑い声が響く一日でした。