新温泉町ジオパーク学習会、今日は風待ち湊「諸寄」を郷土史家の安本氏の案内で歩きました。山陰は竹野と共に諸寄も北前船の寄港地として栄え、当時廻船業されていた立派な御宅が数軒あります。
廻船業者が航海の安全と商売繁盛を祈願して神社へ寄進した江戸時代の船絵馬、色鮮やかで寄進者、画家、年号が入り5枚残っています。
諸寄と言えば薄幸の詩人「前田純孝」が有名ですが、女工の労働条件改善等に尽くした社会教育の先覚者「篠原無然」ーしのはらむぜんーも諸寄生まれです。地区の人達により建てられた生誕地記念碑があります。
日本画の美人画家「谷角日沙春」-たにかどひさはるー生涯清貧に甘んじながら文展無鑑査画家となり嫋やかな遊女等の作品を残しています。彼もこの地諸寄の生まれです。
諸寄湾内には北前船を係留する為岩を丸くくり抜いた穴、岩を四角に穿ち石柱を建て綱を繋いだ跡が所々残っています。このあたりは冬には岩のり採取の場所となります。