作家「宮本輝」氏の「海岸列車」と言う作品があり、餘部から鎧にかけて舞台となっております。好天下に誘われ訪ねてみました。餘部鉄橋は餘部橋梁となり西方向の一部がのこされています。
過って痛ましい事故のあった橋梁の真下に只今香美町4駅目の道の駅が建築中です。大工さんに聞いてもはっきりしませんがたぶん春のゴールデンウィークには間に合うでしょう。
餘部の隣「鎧駅」は高台にあり景観抜群です。今日は天気良く海が透き通って見えます。
駅の構内に何やらコンクリの残骸があります。地元の古老に聞いたところ、昭和40年頃まで使われた魚の運搬施設、それまでは魚を背負い遠回りして駅まで運んだ。サバ、マグロが良く獲れ運び上げるのに大変な苦労だった。そこで滑車ワイヤで運び上げる大工事を行った、とのこと。
最盛期72軒が現在62軒、以外と家が減っていないのはこんな工夫をしながら助け合った集落かなと思いました。これも生活を支えた近代化遺産の一つです。
帰り道何やら騒がしい音、走行国道の傍にドクターヘリが降りてきました。患者さんを収容あっという間に時速200kで空のかなたへ見えなくなりました。見事な手際良さです。