3月30日(日)、鉱石の道探検ツアー(阪神、播州より40名参加)があり、但馬情報特急関係者10名(うち、但馬ふるさと特派員8名)も便乗しました。我々3班は、美農さん、正垣さんに秘境の探検坑道650mを案内していただきました。
坑道内を順次紹介します。坑道内に張り巡らされた鉄パイプは、機械を動かしたり送風する動力源でした。天井の軟弱な箇所には支柱が逆さに立てられています。これは、木が水を吸い上げ、腐らないようにする先人の知恵です。
至る所に露出している鉱脈、エメラルドグリーンに見えるのは銅です。明延では日本一の産出量を誇ったスズを始め金、銀、銅、亜鉛、タングステン等40種類以上の鉱石が産出され、いまだ多くの資源を残したまま昭和62年に廃山となりました。(クリックで大きくなります。)
地下開発をするための大動脈である立杭(エレベーター)は明延鉱山では7か所あったそうですが、現在では、大寿立杭しか見ることができません。地下の一番深い所では常時30℃もあり、汗ぶるぶるの作業で、塩分の多い食事を取ったそうです。
かつて活躍した重機たちです。地下や階上には、エレベーターに乗るサイズに分解し、それぞれの階に運び、組み立てたそうです。(クリックで大きくなります。)
酒蔵では、残念ながら、4月中旬に蔵入れ式、10月下旬に蔵出し式のある「仙桜」にはお目にかかれませんでした。坑道内が年間を通じて9℃前後で一定しているのが酒の醸成には最適だそうです。
薄着であった私は「凍え死なずに、生きて帰ってこれたか。」と同僚に言われるほど、とても寒かったのですが、明延鉱山弁当と明延音頭が体も心も暖めてくれました。
最後は、日本一安い料金であった一円電車と鉱山学習館です。(クリックで大きくなります。)