養父市八鹿地区は日本産業の揺らん期を支えた繊維工業、その基をなす養蚕生糸で栄えた街です。
過っての栄光を示す町並みは景観保存地区に指定されています。
秋の日差しを浴び景観まちづくり交流会で町並みウｵﾂチングをしました。
街のシンボルは川沿いにある造り酒屋のレンガ煙突のある蔵です。
小高い丘に但馬で最も古い学び舎「立誠舎」があります。
江戸時代池田草庵が漢学を教えた所でここから日本の歴史に残る多くの先人が巣立っています。
八鹿の繁栄を語る「うだつ」本来の目的と共に立派な家を建てる甲斐性を示しています。
２Ｆから突き出す「袖うだつ」と屋根に立ち上がる「本うだつ」があります。
街中には日本大工の器用さを表す擬洋風の建物、これはクリーニング屋さんだったそうです。
また養蚕から絹糸への代表的企業「グンゼ」の事務所廃墟が静かに佇んでいます、良く見ると玄関には二つのドアがありますが中は一つの事務所で、その玄関も四角い建物の角に造られています。デザインか利用勝手上の為でしょうか？
景観地区を代表する造り酒屋の玄関、どっしりとした風格があります。
こちらのお宅は近年手が入っているのでしょうか、でも景観に配慮した構造、色調で落ち着いて見えます。
