2012年冬のコハクチョウの越冬の様子をまとめておきます。
2011年11月8日
六方田んぼに2羽コハクチョウが飛来しました。シーズン最初の飛来確認です。
2011年12月10日
六方田んぼ百合地の湛水田に16羽のコハクチョウが飛来。翌日には一時35羽の数に増えましたが、すぐに移動してゆきました。越冬地へ向かう群れがピークになった頃です。写真は一斉に水浴びをするシーン。灰色の2羽は幼鳥です。
2012年1月9日
雪が降り続く毎日。コハクチョウは餌場を求めて盆地内を移動します。六方田んぼの南にある下鉢山の休耕湛水田は人気の餌場の一つでした。このときは12羽の群れ。コウノトリもやってきます。
2012年1月24日
河谷の湛水田にこんな看板が立てられました。看板の向こうに、本物のコハクチョウの群れが餌を食べ続けていました。雪はさらに深くなってゆきます。北の越冬地から避難してきたグループでしょうか、一時42羽という数に膨れ上がりました。これまでの最大の飛来数です。
2012年2月19日
1mを越す記録的な大雪となりました。それでもコハクチョウは豊岡に留まり続けました。積雪が少なかった下鉢山の休耕湛水田に、12羽のコハクチョウが集まっていました。
2012年3月6日
ようやく雪が解けて、コハクチョウはそろそろ北帰行の準備に入ります。栄養のある餌を求めて行動範囲を広げます。この写真は国府平野で見つけた2羽のコハクチョウ。たまたまコウノトリも同じ場所で餌をとっていました。
2012年3月25日
すっかり雪も解けて、田んぼに緑が戻って来ました。群れの数は18羽。長い旅に備えて、泥だらけになって一日中、餌を食べ続けていました。3月27日の朝に渡去したもようです。
冬季湛水田のお陰で、豊岡盆地でのコハクチョウの越冬はすっかり定着しました。水の張られた冬の田んぼにコハクチョウのいる風景は素敵です。この風景が今後とも続くよう願っています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信