2年前、ここでソウシチョウの記事を書きました。
http://www.tajima.or.jp/modules/nature/details.php?bid=489
氷ノ山山頂周辺のチシマザサ帯が、よく知られた但馬での生息域であり、2013年には村岡の谷を隔てた蘇武岳山頂付近で観察されたことを報告しました。
今回は、蘇武岳からさらに北東の、しかも蘇武岳の標高の半分くらいの大岡山の道路際で一群を観察しました。標高570m付近の法面の藪の中を、せわしげに行き来していました。
藪から飛び出て、アカマツの枝に姿を見せました。スズメ大の赤と黄色が目立つきれいな鳥です。大きな鳴き声はとても美しく、姿が見えなくてもこの鳥がいることが分かります。
道路沿いの電線に飛び移りました。これまでは、標高の高い山の中での観察が主だったのですが、いよいよ人の生活圏にまでこの鳥が進出してきたことを物語る1枚です。
日本の侵略的外来種ワースト100指定の外来種、但馬での分布拡大が続きます。冬には里まで下りてきますので、今後、豊岡盆地周辺部でも観察機会が増えそうです。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信