今年もコハクチョウが豊岡盆地で越冬している。
11月の上旬に飛来し、多くは中継地点として短期滞在で南か西へ飛んでいったが、3羽がそのまま滞在している。
今年で3年目だ。これは明らかにコウノトリ野生復帰プロジェクトの効果である。つまり、冬場の田んぼに水を張る冬季湛水水田が増えてきているからだ。
冬の豊岡盆地には稲の2番穂などのハクチョウの餌はたくさんあるのだけれど、安心してねぐらとできる浅くて広い水場がないので越冬しにくかったのであるが、冬季湛水で可能になったのである。
わずかな羽数であるが3年連続ということは、今後も徐々に増えてくる可能性も高い。
ハクチョウの越冬地とすることは、実はコウノトリ野生復帰プロジェクトの裏プロジェクトとしてコウノトリ市民研究所では位置づけている。
そろそろ豊岡盆地は「ハクチョウの越冬地宣言」をしてもいいかもしれない。
ちなみに、石川県、鳥取県はたくさん越冬している。ハクチョウはこれまで但馬を通過していたのだ。
ハクチョウが定着すれば次はマガンやカリガネも期待できる。
写真は豊岡市河谷 12月2日
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