昨シーズンは円山川河口のヨシ原で出会ったサンカノゴイ。今シーズンは、さらに上流のヨシ原で再会することができました。やはり、まとまった雪の後の河川敷で、隠れる場所が限られた状況での出会いです。
以下の写真は、最初の写真から数日経った別の場所でのサンカノゴイです。同じ個体が移動したものと思われますが、別個体の可能性もあります。
雪で覆われたヨシ原で、堤防直下の水溜りに餌を求めてやってきました。
くちばしをそっと水の中に入れると、中で舌でも出して獲物をおびきよせているのでしょうか、くちばしを左右にゆっくり振りながら漁を続けます。
すばやく攻撃をしかけて捕まえたのはアメリカザリガニです。この水溜りにはたくさんのザリガニが集まっていました。サンカノゴイは何度も同じやりかたで次々にザリガニを捕まえては、頭から丸のみしていました。
やがてお腹が一杯になると、縮めていた首を思いっきり上に伸ばしました。こんなに太くて長い首をしているのです。
サンカノゴイは実に面白いサギです。スローな動きはは虫類を思わせます。雪が降ったときでないとまず見つけられない珍しいサギですが、今年も円山川の河川敷で越冬していることが分りました。しかし、1mを越すこの大雪の中で、どのように暮らしているのでしょうか。雪の少ない場所へ移動してしまったかもしれません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信