オニグルミノキモンカミキリという、なんとも長ったらしい名前のカミキリムシがいます。梅雨時の但馬で、限定的に発生する珍しい種です。
名前のとおり、オニグルミの木で発生します。車が頻繁に通行する道路の路肩のオニグルミにも、人知れずひっそりと暮らしています。
体長は1cm前後。黄色い体に黒い模様は、小さいながらよく目立ちます。とても美しいカミキリムシです。
発生時期は6月中旬で、ピーク時にはカメラのファインダー内に4匹が入るほどの密度でした。(写真の矢印)
今シーズンは海岸近くで2箇所、山麓で1箇所の産地をチェックしましたが、詳細に調べるともっとたくさんの産地が出てくるでしょう。今回の観察では、発生期間は2週間ほどと短く感じましたが、今後に渡る継続観察でオニグルミノキモンカミキリのもう少し詳しい生態が分かってくるかもしれません。
みなさんも、来年の6月になったら、オニグルミの葉っぱの裏を注目してみて下さい。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信