コキクガシラコウモリ(小菊頭蝙蝠) コウモリ目 キクガシラコウモリ科
先月投稿しましたキクガシラコウモリと近縁な種ですが、こちらは体重が4.5~9.0gと、キクガシラコウモリよりずっと小型です。北海道から奄美諸島まで分布しており、南に住むものほど小型になっていきます。日本固有種とも考えられていますが、中国東部にも同一種が生息するという説もあります。昼間は洞窟や廃坑で休息しており、100頭以上の群れでいることもあります。日没後に洞窟を出て、ガなどの小型の昆虫を食べます。
この写真を撮影したのは11月でして、冬眠の準備に入る頃でした。ここでは5匹で集まっています。
キクガシラコウモリと同じく、鼻葉が発達しています(鼻葉についてはキクガシラコウモリの記事に載せています)。主に里山から山地の洞窟を利用しています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也