３月２９日、六方田んぼでコチドリを確認しました。田んぼの夏鳥で、いち早く戻ってくるのがこの鳥です。黄色いアイリングがチャーミングなチドリです。
さっそくオスがメスにモーションを掛けます。この時はメスの気持ちが高まっていない様子で、迫るオスを袖にしたあと、メスはさっさと逃げて行ってしまいました。
繁殖をめぐるコチドリの攻防が続きます。あちこちでメスを巡っての小競り合いが繰り広げられ、やがてペアとなって砂利の上に直接卵を産み落とします。コチドリの卵は回りの小石と区別できないくらい巧妙にカムフラージュしていますが、地面に直接産むことのリスクは小さくありません。
これから先、田んぼや河原のあちこちでコチドリのヒナが孵るのを楽しみにしています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信
