出石川で行われていた河川改修がほぼ終わりました。
この工事は、次に台風23号のような大きさの台風が来ても被害が出ないように川を改良する工事でした。台風から人間の暮らしを守るこんな川の工事を治水工事といいます。従来の工事は、この治水が主な目的でした。ところが今回の工事は、治水だけでなく川の自然を守り増やしていく工夫もされました。その工夫を少し紹介します。
工夫1 いろいろな魚が住めるように
魚が利用できるように魚巣ブロックを設置しました。
魚といっても大きな魚、小さな魚がいます。水の中を泳いで移動する魚、底の石の上をはうように移動する魚がいます。生まれたばかりの魚も大人の魚もいます。どんな魚がどんな魚巣ブロックを利用するのかよく分かっていません。時間があれば、実験をして確かめることができますが、今回の工事は、台風による被害を元に直す工事なので、あらかじめ調べることができませんでした。そこで、9種類の魚巣ブロックを使ってみることにしました。
下には、オオサンショウウオのための巣穴と魚巣ブロックや護岸の写真を載せます。違う種類もあります。他にどんな魚巣ブロックや護岸があるか、どこにどんな魚巣ブロックがあるか探してみてください。
上流の工事では、護岸の40%に巣穴ブロック、魚巣ブロックが配置されています。
工夫2は、今度また紹介します。