実はヤナギを見分けるのはとっても難(むずか)しいです。でも気にしないことにしましょう。
今日紹介(しょうかい)するネコヤナギはきっと分かります。3~5cmと大きな花序をつけます。花序というのは花の集まりのことです。花が咲(さ)く前にかぶっている赤い帽子(ぼうし)のようなものも大きくて1cm以上あります。この二つで確認(かくにん)できます。まあだいたい2月ごろ、水辺にある背(せ)が低い木に、小学生の親指くらいな白いものが上向きについていればまず間違(まちが)いなくネコヤナギです。
花序は純白(じゅんぱく)で、光が当たると銀色で、ふわふわしていて、ネコヤナギといわれると本当にかわいらしい子猫(こねこ)のしっぽみたいに見えませんか? 絹(きぬ)のようにすべすべで手触(てざわ)りもとっても気持ちいいです。
読んでいてもピンと来ませんね。写真を見てください。写真がネコヤナギの花序です。この白い毛の中からおしべやめしべが出てきます。おしべだけが出てくる木があります。雄株(おかぶ)です。反対にめしべだけが出てくる木があります。雌株(めかぶ)です。ネコヤナギには雄(おす)の木と雌(めす)の木があるのです。
雄株の場合、最初はおしべが中に隠(かく)れていますので純白ですが、次におしべが出てきて真っ赤になります。おしべの先が真っ赤なのです。その次に真っ赤なおしべの中から黄色い花粉が出てきます。雄花(おばな)は白→赤→黄色と変化するのです。
おまけ
このネコヤナギは、どうも人が植えたもののようで、赤い帽子にほとんど毛が生えていないので、ネコヤナギとバッコヤナギの雑種のフリソデヤナギ(アカメヤナギ)というヤナギらしいが、こんなのはみんなネコヤナギにしておいていいと思う。