タネツケバナ アブラナ科
右の田んぼは白い花がいっぱい咲(さ)いています。
春先に田んぼを白く染(そ)める花は何だろうと思ったことはありませんか?
おそらくこの時期最もよく目にする植物です。
この植物の名前はタネツケバナといいます。
種をつけるというけど、どんな種を付けるのだろうかと思っていたら、種を水に漬(つ)けるのです。この種は、タネツケバナの種ではありません。イネの種、お米を育てる種籾(たねもみ)のことです。タネツケバナの花が咲(さ)くころに苗代(なわしろ)用の種籾を水に漬けるのです。
となり合っている田んぼなのに右にはタネツケバナのお花畑が、でも左にはほとんどありません。どうしてだと思いますか?
実は、秋に耕した田んぼには少ないのです。
アブラナ科の植物の花はどれもよく似た形をしています。この写真のような花があればアブラナ科かなと思って大きく間違えることはありません。花びらは何枚かな? 分解してがくやおしべやめしべを数えるのもおもしろいよ。