カンサイタンポポ キク科
カンサイタンポポは、その名前の通り関西に多い日本在来の小型のタンポポです。カンサイタンポポは関西だけでなく関西以西の本州や九州、四国にたくさん生えています。カンサイタンポポは関西ではいたるところにあるごく普通(ふつう)のタンポポです。
ところが、但馬では話がちがいます。じつはカンサイタンポポは但馬では普通には見られないタンポポなのです。但馬各地で普通に見られる日本在来のタンポポはヤマザトタンポポという大型のタンポポです。こんなことがわかったのは2005年に行われた近畿圏一斉(きんきけんいっせい)タンポポ調査のおかげです。
但馬でカンサイタンポポを見たい人は竹野町に行きましょう。海岸ぞいに生えているタンポポの多くはカンサイタンポポです。竹野スノーケルセンターや竹野国民休暇村(きゅうかむら)の周辺に行くと観察しやすいでしょう。ここでしっかりとカンサイタンポポの勉強をして但馬のほかの場所にカンサイタンポポをさがしに行ってください。
これまでの調査で、カンサイタンポポは海岸ぞいに多いこと。海岸線をのぞくと京都府や丹波地方などとの境にはわずかにあることがわかっています。但東町、山東町、和田山町、生野町です。でもくわしいことはわかっていません。もしカンサイタンポポを見つけたら教えてください。
今年は花が咲(さ)くのが早く、3月上旬(じょうじゅん)にはもう咲き始めていました。5月の連休には咲き終わっているかもしれません。調査は早めにしましょう。