ミズアオイ ミズアオイ科
谷山川でミズアオイが咲いています。
谷山川でミズアオイが見つかったのは、1994年、出石ライオンズクラブによって「第8回水生生物による水質調査」が行われた時です。
調査地点の一つであった谷山川で見慣れない植物が見つかり、開花を待ってミズアオイと同定されました。当時、近畿地方ではミズアオイは絶滅(ぜつめつ)したと考えられていました。1997年に豊岡市、城崎町、滋賀県で発見されるまで、谷山川は近畿唯一(ゆいいつ)の自生地でした。
兵庫県豊岡土木事務所の協力を得て、谷山川の湿地(しっち)ゾーンの改良を行い、出石ライオンズクラブの会員、地元の小学生、中学生などによって保護増殖(ぞうしょく)が行われ、現在にいたっています。ここからこぼれた種子が広がったのか、今では出石川や円山川でもミズアオイの花を見ることができます。
1997年に確認された戸島のミズアオイは、谷山川のミズアオイとは関係なく昔から生育しており、野生コウノトリ「ハチゴロウ」と共に有名になりました。現在、戸島では湿地整備が進んでおり、再び見事に咲(さ)くことが期待されています。