タチツボスミレ スミレ科
棚田（たなだ）の法面（のりめん）が紫色に染まっていたら、たぶんそこにタチツボスミレの花があります。中にはタチツボスミレの花がじゅうたんみたいになっているところもあります。きっと田んぼの持ち主の方が、草かりなどの手入れをこまめにされているのだと思います。
ていねいなお米作りをするとスミレのような花が増えて、景観（けいかん）がよくなります。農家の方は、手間ひまかけてお米を作ることで、私たちの食べ物だけでなく、きれいな空気や水、そして気持ちのよい景色（けしき）も作ってくださっているのです。
タチツボスミレは、市街地（しがいち）や市街地近くの畑や田んぼなどでは見られませんが、山の近くまで行くとまず間違いなく出会うことができます。タチツボスミレは但馬で最も普通に見られるスミレです。普通にたくさんあるので、いろいろなタイプがあります。葉の形も様々ですし、花の色も白系、紫系、ピンク系と様々です。
